JAMESON CASKMATES

JAMESON CASKMATES

ジェムソンはアイルランドのミドルトン蒸留所で造られているウィスキーである。
独自の3回蒸留により「SMOOTH」が売りのカジュアルなアイリッシュウィスキーだ。
そのウィスキーが熟成されていた樽が空いたあとにしばしばビールが詰められることがある。
樽で熟成されたビールはバレルエイジドと呼ばれ、ウィスキー樽のほのかなトーストやバニラの香りをまといより複雑なテイストに仕上がる。
9月4日に発売されたJAMESON CASKMATESはそのビールが空いたあと、再度ジェムソンを入れて熟成させたユニークなウィスキー。
このお披露目が五反田のデビルクラフトで行われた。
ミドルトン蒸留所と同じアイルランドのコークにあるマイクロブルワリー、
「Franciscan Well」がジェムソンの樽を譲り受け、その中でスタウト熟成させ、
その後に再びジェムソンを入れてフィニッシュした。
ノーマルのジェムソンに比べ色は少し濃いめ、テイストはバニラやトースト香に加え焙煎麦芽によるロースト香やコーヒー、チョコレート、キャラメルのニュアンスもある。
単体でゆっくり飲むのもいいが、カクテルにも活用できる。
この日は今年ミドルトン蒸留所で行われたカスクメイツカクテルデモンストレーションで世界第2位になった植松大樹氏によるカクテル「11pm」(イチヂクのマッシュ、CASKMATES、ペドロヒメネス、黒こしょうをシェイクしたもの)が振る舞われたが、イチヂクの種のプチプチ感と黒こしょうのスパイスをアクセントに、ペドロヒメネスシェリー)のまったりとした甘さ、CASKMATESのキャラメルやミルクチョコレートのコクがあいまって、まさにデザートを食べているかのようなカクテルであった。
もちろんスィーツにも。デビルクラフト特製のCASKMATESを練り込んだチーズケーキとブラウニーにもピッタリと寄り添った。

ウィスキーとビールと樽との相乗効果、ステキな大人の遊び心ですなぁ。

なお、ジェムソンの樽でフィニッシュしたデビルクラフトのインペリアルスタウト
「Arch Devil」は今年のセント・パトリックデイにお披露目されたが
こちらの空き樽もアイルランドに戻された。
再びジェムソンが詰められ、来年登場予定だとか。
こちらも今から楽しみ~。
(2017年9月4日取材)
イメージ 1
↑左上がノーマル、右上がCASKMATES
                デビルクラフト特製チーズケーキとブラウニー↑
イメージ 2
植松氏と氏のオリジナルカクテル「11pm