A Romantic Encounter Portuguese Wine and Japanese Cuisine(ポルトガルワイン&サクラアワード)

A Romantic Encounter Portuguese Wine and Japanese Cuisine
ポルトガルワインと日本料理のロマンティックな出会い~

 7月6日、明治記念館(東京・元赤坂)にて行われた「A Romantic Encounter 
Portuguese Wine and Japanese Cuisine~ポルトガルワインと日本料理のロマンティックな出会い~」に参加してきた。これはワインズ・オブ・ポルトガルとサクラアワードとの共催で、一昨年(同場所)、昨年(大阪)に続き3回目の開催となる。
サクラアワードの審査員を対象に招待されたわけだが、そのロマンティックという響き(素敵な場所での素敵なワインと素敵なお食事)に惹かれいそいそと出かけたのがそもそも甘かった。
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サクラアワード審査責任者、田辺由美氏とフランシスコ・ジャヴィエル・エステヴェスポルトガル大使

 前菜、天ぷら、寿司、肉、デザートにそれぞれ4~5種のワインが供され、その皿にもっとも合うワインを選ぶというシンプルなルールなのだが、一皿にかけられる時間はわずか10分!ロマンティックという名の罰ゲーム?

 (以下、詳細なメニューは審査用紙とともに徴収されてしまったので、私の記憶と写真でご勘弁。ワインはブドウ品種とヴィンテージ)

前菜:白和え、煮こごり、エビ、焼いた青魚、卵焼き、黒豆
ワイン:1.マリア・ゴメス、ビカル(スパークリング・N.V.)
    2.ヴェルデーリョ(白・2017)
    3.アリント(白・2014)
    4.ロウレイロ(白・2017)
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天ぷら:海老、海老の頭、メゴチ、カボチャ、ししとう
ワイン:1.セミヨン(白・2016)
    2.ヴィオジーニョ、ラビガト、ドンゼリーニョほか20種(白・2015)
    3.エンクルザード(白・2016)
    4.アンタォン・ヴァース、アリント、ヴェルデーリョ他1種(白・2017)
    5.エンクルザード(白・2016)
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寿司:イカ、鯛、マグロ、サーモン、かんぴょう巻き、ガリ
ワイン:1.ロウレイロ、アリント、アヴェッソ(白・2017)
    2.アルヴァリーニョ(白・2017)
    3.アルヴァリーニョ(白・2015)
    4.アルヴァリーニョ、ロウレイロ(白・2016)
    5.アラゴネス、アリカントブーシェ、トリンカデイラ(白・2015)
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肉:豚肉の野菜巻き、鴨、ナスの煮浸し
ワイン:1.トウリガ・ナシオナル(赤・2014)
    2.トウリガ・ナシオナル(赤・2014)
    3.バガ(赤・2000)
    4.カステラォン、トウリガ・ナシオナル、トウリガ・フランカ(赤・2016
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デザート:きな粉のプリン黒蜜ソースがけ、タピオカ
ワイン:1.ヴィオニエ、フェルナォン・ピレス(甘口・2014)
    2.トウリガ・ナシオナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・ロリス、
     ティンタ・バロッカ(ポート・30年)
    3.トウリガ・ナシオナル、トウリガ・フランカ、ティント・カォン、
     ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ(ポート・20年)
    4.トウリガ・フランカ、トウリガ・ナシオナル、ティンタ・ロリス
     ソウザォン(ポート・2015)
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 ワインは今年5月に決定したポルトガルワインチャレンジ2018においてプレミアムゴールド(15種)とゴールド(7種)に輝いたもの。加えて「土着品種のデパート」と言っても過言ではない珍しい品種にワクワク。その味わいにゆっくり浸りたかったが叶わず()料理も噛みしめる余裕なし()。
以下は感想と自分のチョイス(☆)、今回の50名強の出席者のチョイス(★)が最も多かったワイン。

 前菜:全体的にシャープな酸なものがなく全体的にふくよかな味わいだったので、少し木樽感があるアリントを選択
マルケス デ マリアルヴァ アリント グランデ レゼルヴァ2014 バイラー ダ(3)
★フルット スパークリングN.V. バイラーダ(1)
 天ぷら:今回最も迷った皿。海老の頭やカボチャなどの素材の違いに加え、天つゆは塩か、つけるものでまた変わってきてしまうではないかー。ということでここは土着品種のデパートよろしく、23品種がブレンドされた1杯を。実際適度な熟成感と複雑味があった。
☆ルア シェイア エン ヴィーニャス ヴェーリャス レゼルヴァ2015 ドウ ロ(2)
★ルア シェイア エン ヴィーニャス ヴェーリャス レゼルヴァ2015 ドウ ロ(2)
 寿司:こちらも白身と赤身でチョイスに迷う。ただ赤身はトロのような脂が乗ってないさっぱり感。わさびのアクセントも考慮してフレッシュな酸味の若いアルヴァリーニョ。
☆オプサォン アルヴァリーニョ2017 ヴィーニョ・ヴェルデ(2)
★オプサォン アルヴァリーニョ2017 ヴィーニョ・ヴェルデ(2)
 肉:さすがに赤ばかりが並ぶ。豚と鴨では肉質が全然違うので迷ったが、おそらく口にするのは初のバガをチョイスしてみた。この中ではいちばん熟成を感じた。
☆キンタ ド モイーニョ2000 バイラーダ(3)
★カルトゥーシャ2014 アレンテージョ(1)
★ペリキータ レゼルヴァ2016 ペニンシュラ・デ・セトゥーバル(4)
なんと同数票!
 デザート:優しくデリケートなきな粉のなめらかプリンと濃厚な黒蜜ソースの融合にはある程度年数の入ったポートがよいかと。少し枯れ感のある30年をチョイス。
☆DRポート30年
★DRポート30年

 勝ち負けではないが3勝2敗。
このようにかしこまった日本料理に昇華すると少し難しかったが、もともとポルトガル料理はタラやイワシなど、日本でも日常食している素材を使ったものが多い。
合わせられるポルトガルワインも多いはずだ。
あーもうちょっと時間があればなぁ、と悔やまれるがいい経験をさせていただいた。
ワインズ・オブ・ポルトガル、田辺由美さんはじめサクラアワードの皆様に感謝いたします。