籠屋(秋元酒店)東京都・狛江市

籠屋(秋元酒店)

明治35年創業の籠屋(秋元酒店)
狛江市なのだが最寄り駅は和泉多摩川徒歩20分という
至極不便な場所にある
今となっては二子玉川駅に便利な商業施設が林立しているが
このエリアの住人はそれまで贈答用などちょっとしたお遣いものは
わざわざここまで車飛ばして買い物に来ていたらしい
そんな老舗酒屋がこの6月、同じ敷地内(酒屋のとなり)に
飲食店「籠屋たすく」をオープンさせた。
飲食店と大括りにしたのは11時にオープンさせてまずランチ
そしてアイドルタイムはカフェとして営業、
17時からはディナータイムとしてフル稼働している上
(フードメニューはテーマに’発酵’を掲げ、かなり充実な内容)
酒屋の強み、日本酒や焼酎(それもかなりマニアック)がそろい踏み、
なおかつクラフトビールが10タップ繋がっているという
食事目当ての人はもちろん
我々のような吞ん兵衛としては昼から飲めるウヒャヒャな空間なのである。
なおかつ続きで恐縮だが、この店内の脇では自らビールを醸造する
ブルワリーの準備が着々と進んでいる。
準備と書いたがほぼあとは免許が下りるのを待つばかり、
早ければ来月にも交付される。
ここの売り(?)のひとつは4代目、秋元慈一氏を始め
スタッフが全員農大の醸造学部出身ということ。
ヘッドブルワーの江上裕士氏ももちろんそうだ。
というわけで、酵母の培養設備を備え、タンクは中国製ながら
発酵・ロイター(ワールプール)は日本の三宅製作所
杉樽の発酵タンクもON。
ハード面は完璧である。
あとは江上氏始めブルワーたちの腕とセンスがものを言う。
バッチ250Lとそれほど多くはないので当分はたすくでの提供のみ。
楽しみ~
ほかにキッチン付きのセミナールームも併設させていて
今後いろいろなイヴェントをやっていきたいという。

ひととおり見学してディナータイムに突入したカフェ空間に戻ると
どこから沸いてきたのか店内は満席、大賑わいの空間になっていた。
(2017年8月25日訪問)

追記:2017年10月20日、免許が交付された
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籠屋たすくのオシャレな空間

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タップは10、今のところ箕面や湘南のビールが繋がっているが、間もなく自社醸造のビールも繋がる予定

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酵母の培養はここで

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ヘッドブルワーの江上氏、手前の小さいタンクでデコクションも対応可能