ILEGAL(イリーガル)

ILEGAL(イリーガル)

(株)アルカンワイン事業部は5月より「ILEGAL」の輸入を開始した。
さて、これを「ワイン」のカテゴリーに入れるか「ビール」のカテゴリーに入れるか迷ってしまった(とりあえず今回はワインに収めたが)。というのも品名の通りイリーガルな飲み物だからだ。
今まで(商品としては)ありそうでなかったワインとビールをブレンドしてしまったのだ(日本での品目は発泡酒扱い)。
輸入先はチリ。高級レンジからカジュアルなものまでを醸造するワインメーカー「ベンティスケーロ社」のソーヴィニョンブラン(白ワイン)とサンティアゴのクラフトブルワリーで造られたラガービールを同率の割合でブレンド、瓶内で2次発酵させた。6%Alc.、330ml、税抜き本体価格\700。

さっそくテイスティングしてみた。
色はきれいなレモンイエローだが無濾過のため若干の濁りがあり泡は穏やか。香りはグレープフルーツなどの柑橘系とパイナップルのようなトロピカル系の両方を併せ持つ。モルトの香りはほとんどない。味はワイン由来のちょっとキュンとくる酸味とマスカットのようなアロマを感じる。最後にほのかな苦味が残り、ハイビスカスティーを連想させる。蒸し暑い日本の夏にはもってこいなハイブリットである。料理にもオールマイティーさを発揮するが、個人的には魚のカルパッチョや脂身の少ない鶏や豚などにシソや山椒などの日本のハーブをトッピングするのもよさそう。
イメージ 1

イメージ 2
番外
こうなるとムクムクと湧き上がってくる好奇心。
自分でブレンドしたらどうなるか?
やってみた。
思い立ったが吉日、近所のスーパーに走りチリのソーヴィニョンブラン(RAPOSA)とラガービール一番搾り)をゲットし1対1でブレンド
色はもう少し濃くなると想像したが思いのほかほとんど同じレモンイエロー。ただしワインもビールも濾過済なので濁りはない。香りも酸味もイリーガルとほぼ変わらない。が、泡は荒く、味が一つにならない。バラバラ感が否めないのだ。
もちろん、採用したワインとビールの銘柄が違うのも大きな要因だが、瓶内2次発酵ならではの繊細さとブレンド力が違うのだと身を以て知った次第である。