伊勢角屋麦酒(三重県)が東京に旗艦店をオープン

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 三重県伊勢市にブルワリーを構える伊勢角屋麦酒が8月3日、東京八重洲に旗艦店となるクラフトビール居酒屋をオープンさせる。

伊勢角屋は1575(へ、戦国時代!?)に伊勢神宮を船で参拝しにくる客をもてなすための餅屋、「二軒茶屋餅」を船着き場に開けたのが始まり。その餅(きな粉餅)はいまだ健在、お土産として人気がある。100年前からは18代目が木桶での醤油や味噌を作るようになった。その血を引いたのかどうか、現在21代目の鈴木成宗社長は無類の微生物好きが高じて東北大学で微生物を学んだ。そして実家に戻ってしばらくした1994年、ビール製造に関する大幅な規制緩和(年間最低製造量が大幅に引き下げられた)が施行されて思わず飛びついた。
97年晴れて醸造免許取得、当時’地ビール’と呼ばれていたブームとともに時代を歩むことになる。その間、主にクオリティの低さから淘汰されるブルワリーが多い中、
常に安定したクオリティーと信頼性で生き残った。今のクラフトビールブームの牽引するブルワリーのひとつといっていい。

 今回東京出店にラブコールを送っていたのは同じ三重県に本拠を持つアクアプランネット(代表取締役 福政圭一氏)。同社は松坂市に拠点をもち、学習塾などの教育機関のほか、東京にはベルジャンブラッスリーコートのアントワープセントラルなどの飲食店23店舗を2003年から展開している。
また、同社は日本橋(東京)に「三重テラス」を運営していて、三重県アンテナショップとして展開している中で伊勢角屋麦酒との接点を何度も持ち、2年ほど前から出店を打診し鈴木社長も快諾していた。今回物件など条件の折り合いがつき、晴れて開店となった。
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伊勢角屋麦酒社長 鈴木成宗氏

 さて、前置きが長くなったが件の旗艦店は東京駅八重洲口、地下鉄日本橋三越前からの徒歩数分内にある。
ビール好きへの情報としては、全13タップ 当面は全てが伊勢角屋麦酒のビールが繋がるが、追ってゲストビールも検討するという。
8月3日オープン時のビールは以下のとおり
2) ヒメホワイト
3) ラッシュホップIPA
4) インペリアルレッドエール
5) ゴールデンドラゴン
6) Neko Nihiki
7) STAY GOLD
8) 鬼のSlimy Tears
9) ad lib IPL
10)フォースIPA
11)イナズマIPA
12)ストラグルIPA
13)ITSUMONO IPA
このうち1、2、5、6は可能な限り常時、それ以外は空き次第限定ビールを繋ぐ予定。いずれ八重洲店限定ビールも醸造予定とのことだ。
\1100/pint,\650/half~\1300/pint,\750/half
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ランチタイムのメニューはコチラ
*マグロの漬け丼*カキフライ*伊勢うどん(鶏の唐揚げミニ丼付き)*松崎牛のすき焼き*甘辛味噌で焼いた松坂の鶏の5種のほかに週替わりの定食1種(各日替わり小鉢×2、おかわり自由のアオサの味噌汁、丼物以外はご飯付き)(\900~\1800)
あー昼から飲みたい。
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すき焼き定食

夜は上記のビール13種のほか、三重県の地酒や焼酎などが提供される。
アテは「伊勢赤鷄の唐揚げ」や「旨し!!志摩鯖の冷薫」など、地元の食材と自社自慢の醤油・味噌をふんだんに使ったお酒が進むメニューが並ぶ。
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旨し!!鯖の冷薫


 7月25日から伊勢に新たに増設した工場が稼働している(これまでの8倍の規模ですって!)。1ヶ月後にはまた楽しみなビールがお目見えするかもしれない。これからますます楽しみなブルワリーである。(2018年7月31日取材)

伊勢角屋麦酒 八重洲
東京都中央区八重洲1-4-16 東京建物八重洲ビルB1
11:30-15:00(14:30L.O)
17:30-23:30(23:00L.O)
土/17:00-23:00(22:30L.O)
日・祝/休み