AQベボルーションがミッケラー(デンマーク)の輸入開始

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 クラフトビールのインポーター、AQベボルーション(栃木県 アルバート桑野代表)がデンマークに拠点を置く「ミッケラー」ブランドのビールを9月1日より輸入開始した。
ミッケラーは2006年にミッケル・ボルグ氏がデンマークコペンハーゲンにファントムブルワー(醸造所を持たず、他のブルワリーに委託、またはコラボレーションしてビールを造る)として始めたパイオニア的存在。現在は地元コペンハーゲンアメリカ・サンディエゴ、NY(ブルーパブ)にブルワリーがある。
AQベボルーションは栃木県宇都宮で名物の餃子を販売する老舗であるが、現代表のアルバートが餃子に加えてエイヴリーやスティルウォーターといった、アメリカンクラフトビールの輸入を開始した。
また、アルバートアメリカ人であるが、両親のルーツであるヨーロッパのクラフトビールにも興味が湧き、イタリアのオッペルバッコ、ビッラ・デル・ボルゴ(現在は取引なし)などとも取引を開始。
北欧圏ではデンマークのトゥ・オールを皮切りに、昨年からはスェーデンの革命児2人の仕掛けるオムニポーロの輸入も開始し、北欧のビール(カルチャー、クリエイティビティー、デザイン含めて)に俄然意欲が湧いて来た。
スコットランドクラフトビールの雄、ブリュードッグと今やヨーロッパで人気を二分するミッケラーと取引することは会社にとってもアルバートにとっても、ひとつの大きな山を越えることではなかったかと想像する。


 ところでミッケラーの代表であるミッケル・ボルグ氏はランナー(しかも市民ランナーとしてはトップレベル)としてビール界では有名な人物である。世界に点在するミッケラー・バーでは毎月第一土曜日に飲兵衛ランナーが集結して一緒にランニングで汗を流し、終了後フリービールでカンパイする。もちろんミッケラー東京でも開催しているし、ミッケルが来日の際には緊急招集がかかり一緒に走る(ただし、前述の通り彼は俊足なので、ほとんどの人はついていくのが困難)。
私も通常練は第1回から、彼来日の時は必ず走っている(今年の3月に来日した際には連日の暖かさとは打って変わった荒天で、走り始め雨、のちに雪となった。さぶかったー)。
 加えて、来日時のマスメディアの記者発表などにも参加しているので、おそらく、
私の顔くらいは認識してくれているだろうとは思う。
、のだが、ビールの話をたくさん聞き出したい!思いに反して面と向かうとこれがなかなかできない。私の語学力の足りなさは大きいが、他の記者たちも「彼から聞き出すのはなかなか至難だ」と言っていたので、彼の前には何か壁のようなものがあるのだろうか?
 「デンマーク人の気質というのもあるかもしれない」(同じくデンマークのトゥ・オールのTore氏もこんな感じらしい)とアルバートはいう。
ただ、その内には秘めたる熱さがあるし、その中にはユーモアさえある。家族を大切にし、信念を貫く男だと。バリアは確かにあるかもしれないが、破ってしまえばとことん腹を割って話せる相手になりうるのかもしれない。現に世界のトップブルワリーが集結する「MBCC(ミッケラービアセレブレーションコペンハーゲン)」はすでに7回を数え毎年大盛況、ミッケルの信頼性のこの上ない裏付けである。この週末はついに海外では初の、東京で「MBCT(ミッケラービアセレブレーション東京)」が開催される。
「腹を割って話す」までの覚悟はまだないがこの週末は世界のトップビールを存分に堪能する覚悟はできている。
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