Japan Cider&Perry Awards(JCPA)

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Japan Cider&Perry Awards(JCPA)
ジャパンサイダー&ペリーアワード

サイダー(リンゴの醸造酒)とペリー(梨の醸造酒)を審査するジャパンサイダー&ペリーアワードが9月18日、イングリッシュパブ「ホブゴブリン」(東京・六本木)で開催された。日本では初めての試み。
イギリス、フランス、アメリカ、日本などから60種類の出品があった中、ゴールドを受賞したのは「ダンカートンズ・オーガニック・ペリー(Dunkertons Organic Perry)」「ウィンプル・オーチャーズ(Whimple Orchards)」「シェピーズ・キングストン・ブラック(Sheppy's Kingston Black)」の3つでいずれもイギリスからの出品。日本のサイダーは長野県の日本酒蔵、喜久水酒造が造った「キクスイ・シードル」、青森県・もりやま園の「テキカカ・シードル」がシルバー、長野県・信州まし野ワインの「ピオニエ・シードル」「紅玉ワイン」がブロンズに選ばれた。
全受賞はこちらから
(これら受賞したサイダーを検索する場合は英語の方がヒットしやすいです)


今回私は審査員として参加させてもらった。全20人(日本9、アメリカ4、イギリス3、アイルランド2、フランス1、カナダ1)の審査員は5人ごと4つのグループに分かれ15種類のサイダー(&ペリー)を審査する。
なお、スタイルによって6つのカテゴリーに分けられ、そのカテゴリーだけはブラインド審査前に伝えられる。
カテゴリーは以下のとおり

クラス 1:モダンサイダー (3.5% – 8.5% ABV)
1.1 ドライ <1005 gravity
1.2 ミディアム 1005 – 1015 gravity
1.3 スイート >1015 gravity
クラス 2:トラディショナルサイダー (3.5% – 8.5% ABV)
2.1 ドライ <1005 gravity
2.2 ミディアム 1005 – 1015 gravity
2.3 スイート >1015 gravity
クラス 3:ペリー (3.5% – 8.5% ABV)
3.1 ドライ <1005 gravity
3.2 ミディアム/スイート >1005 gravity
クラス 4:フレーバードサイダー (3.5% – 8.5% ABV)
4.1 果物&花
4.2 ハーブ&スパイス
クラス:ホップドサイダー (3.5% – 8.5% ABV)
クラス 6:オープンクラス(その他) (3.5% – 20% ABV)

ブラインドで出されたサイダーを、まずは個人でジャッジ(項目は外観、香り、味わいなど)、その後グループでセッションして点数を総合してメダルの色を決定する。
これは年の初めに参加した「サクラアワード」の審査方法と全く同じではあったが、
何せワインとは勝手が違う。
正直に白状すると、もちろんサイダー(ワイン業界ではシードルと言われているが)は機会あれば飲むが、その量はビールやワインほどではない。仕事柄基本的な知識はあるつもりであったが’飲む’と言う経験値が少し不足している。
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審査風景 真剣、実は和気藹々

上記のカテゴリーにはそれぞれガイドラインがある。
(下のサイトは参考まで)https://www.bjcp.org/docs/2015_Guidelines_Cider.pdf
基本的にはこのようなガイドラインにある程度沿って審査する。
甘み(辛・やや辛・やや甘・甘)、外観、香り、味(それぞれ低・中・高、不適切)、最後に総合評価(バランス、スタイル、欠点をそれぞれ5段階評価)
などのスコアシートをまずは個人で埋める。難しかったのが香りの項目中の’ファンク(自然酵母やブレット)’。ワインの審査には決してない項目だ。ワインにあってはならない香り(ブレット香)なので微量でもすぐに察知できるのだが、その程度がわからない。私の過剰反応がガイドラインの許容範囲内を振り切っている可能性もある。またもう一つのお初、’発酵’の項はどれを持ってして発酵という香りなのか感覚がつかめず。後のグループセッションでのブルワリー諸氏たちのコメントで、ようやく掴みを得た(と思う)。日々酒を醸している人たちを心からすごいと思った。
まずは自己の勉強不足を反省するが、他の審査員たちも既存のガイドラインを踏襲しながらも、譲れない’マイガイドライン’があったように思う。
人間だもの(byみつを)

とはいえこの勉強不足には悔いが残る。
これからまた酒量が増えるかもしれない・・・
#jcpa#japanciderperryawards