後藤醸造(東京・経堂)

後藤醸造(東京・経堂)
 
 決意してから比較的早くに物件を見つけ、ブルーパブを見据えながら醸造免許が下りるまでを、他社のビールを提供するビアパブとして営業してきた後藤醸造がこの7月、ようやく免許が下り9月20日に初醸造ビールがお披露目された。なかなか伺えなかったのだが、SNSで「もうそろそろなくなるかも」
と脅されようやくこの日開店早々滑り込んだ。
名前は「経堂エール」。地元の地名そのまま。スタイルはペールエールモルトはイギリス産マリスオッターと少しのクリスタル、ホップはアメリカ産カスケード、アルコールは5,7%
 オーナーでブルーマスターの後藤健朗氏は東京農業大学出身。てっきり醸造学部だと思っていたのだが在学していたのは農学部。卒論は‘工作作物’。卒業後7年間は大手食肉のディーラーに勤めていた。このころアウトサイダー(山梨・甲府)のビールに出会った事で後藤氏の人生が変わる事になる。退社後は神奈川県のサンクトガーレンで働き、さらに独立を目指すべく最初にビールの衝撃を受けたアウトサイダーの丹羽氏や押上の宮多麦酒で修行して今に至る。
ちなみに奥方の由紀子さんはやはり農大の栄養科出身、この日アルバイトで入っていた近藤さん(はたち!)、池田くん(21歳!)も現役農大醸造学部。この日いなかったアルバイト2人も現役農大の醸造学部だそうだ。
お客さんもほぼ地元の農大生、ファミリーと地元密着型だ。この日も立ち飲みながら昼からジモティで満杯。
 今回の「経堂エール」をフラッグシップに、今後もハチミツやブルーベリーといった世田谷産の農作物を使ったビールを造っていくという。
私も一応世田谷区民なのに、所要時間30分は少しアウェイ感を感じないでもないが、好きな空間に歩いて行ける(酔っぱらっても歩いて帰れる)のは吞兵衛にとってはこの上なく幸せなことだよなぁと改めて思った次第。
(2017年9月23日訪問)
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オーナー・ブルワーの後藤健朗氏、まだ33歳(我ながらナイスショット)
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パブ店内が満杯で、ブルワリー見学させてくださいとは言えず、外から1枚だけ