ジェノスグループ試飲会「ワイン×ジビエ」

☆ジェノスグループと夢屋がコラボ「ワイン×ジビエのススメ」

 

 大手酒類販売卸のジェノスグループと、ジビエの販売とジビエに特化した飲食店を都内に19店舗展開する夢屋がコラボレーション。東京都内の渋谷区、港区、目黒区、世田谷区のレストランや和食店約80社を招待してのテイスティングが10月2日、代官山のGOBLINにて開かれた。

 ジェノスグループは取り扱うワインインポーター8社の商品ほか、日本酒、焼酎も揃え、夢屋はイノシシと鹿を調理法を変えて提供。日本酒30種、焼酎15種、ワインは80種ほどのアイテムの中からのマリアージュはほぼ天井知らずだ。国内産にこだわる夢屋のジビエであるので合わせる酒も日本ワインに絞ってみた。今回の日本ワインの出展社はサントリーとメルシャン。ワインと食材とのマリアージュ「赤には赤を」の鉄則に則って赤ワインがずらりと並んでいたが、驚いたのは両者ともメルローでガッチリ固めていたことだ。サントリーの新美彰之氏は「鉄分を感じるメルロージビエは合うのではないか」。メルシャンの川端健司氏も「ジビエというとメルローのイメージ」があるという。試してみると、脂ののった猪ロースの炭火焼にはサントリージャパンプレミアム塩尻メルローとシャトー・メルシャン安曇野メルローは少しスパイスのニュアンスがイノシシの脂を流してくれる感じ、身は締まりながらも柔らかい鹿ロースの赤ワインアニス焼きはサントリージャパンプレミアム岩垂原メルローとシャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード メルロー。アニスのオリエンタルな風味とメルローの持つ甘くスモーキーな香りが渾然一体となる。唯一、肉自体はとても濃厚なのだがテイストは比較的軽やかなウサギのリエットだけは赤ワインではなく白いスパークリングワインに合うと感じたのも楽しい発見であった。

 お酒のみのテイスティングは百花繚乱あるが、顧客へのアプローチのヒントにもなりうるこういったフードとのマリアージュを提案したテイスティングはレストランに従事する者にとってとてもありがたい機会なのではないかと感じた。

(2017年10月2日取材)
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