シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー

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今年9月8日にオープンした「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー」。
その仕込み式にお邪魔した。

当時の大黒葡萄酒(現メルシャン)が長野県塩尻市に「塩尻工場」として開場したのが1938年。今年80周年となる節目にリニューアルし当時の建物を活かした内部をリノベーション、新たな醸造設備を構えた。30年前にストップしていたこの地での醸造を再稼働する運びとなった。
入り口を入るとまずは箱庭ヴィンヤードがお出迎え。名前の通り8アールほどの小さな畑にはワイナリーのシンボル、メルローカベルネ・フラン、実験的にピノ・グリやリースリング、フィアーノも少量だが植えられている。
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仕込み式は中村宮司の執り行いで行われ、松尾ゼネラルマネージャー、勝野桔梗ヶ原ワイナリー長はじめスタッフ全員で工場での無事故、ワインの品質工場を祈念した。
勝野ワイナリー長は「廃墟だった30年の空白を周囲の農家さんたちがブドウを造り続け、戻ってくるお膳立てをしてくれていた。これからはこの塩尻の皆さんの期待に応えるべく頑張っていきたい」と、感慨深げに語った。
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新工場の入り口には1938年開場から使われていた大樽がズラリ。この樽は私が担当している「日本ワインを愛する会」HP(http://www.jp-wine.com)の表紙にもなっていて個人的には馴染み深かったのだが、実際目の当たりにするとかなりのド迫力、そしてネットでは決して味わえない’時の香り’が漂っていた。今は使われていることない’時のオマージュ’として来る人をお出迎えする。
その奥にはこの日から仕込む「桔梗ヶ原メルロー」のセラースペース、隣の棟に移動すると醸造スペースとテイスティングコーナーになっている。醸造スペースには2000,2500,3000Lのタンクが5基(他に可動式タンクが3基)あるが、まだスペースに余裕がある。今年の生産量は13tの予定だが、将来的には50tくらいまで仕込める(タンクを増やす)スペースだという。ここで仕込まれるのは「桔梗ヶ原メルロー」「桔梗ヶ原メルローシグナチャー」と「桔梗ヶ原メルローロゼ」の3種のみ。何とも贅沢な空間だ。隣接するテイスティングコーナーでは一般公開日にヴィンテージ桔梗ヶ原メルローを飲むことができる(有料、何が飲めるかは訪問してからのお楽しみ)ほか、シャトー・メルシャンのワインを購入することができる。ちなみに「桔梗ヶ原メルローロゼ」はここだけの限定販売。
*今年の一般公開日は10月27日(土)と11月10日(土)12:30-16:00
(同日の午前中行われる要予約のワイナリーツアーはすでに定員に達している。
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   ワイナリー入り口の大樽。1938年当時は40基以上あったというが
   今は10基。塩尻市にもいくつか寄贈したそう
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   ワイナリー内部から選果作業を望む

今年の仕込み分は1000~1500ケース(12本/ケース)
う~ん15000本かぁ
飲める幸運に恵まれますように・・・